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キャストのパワハラ訴えを棄却
'23.06.28
東京ディズニーランド(千葉県浦安市)でキャラクターショーに出演していた契約社員の女性(42)が、上司からパワーハラスメントを受けた上、職場環境の改善を求めたのに放置されたとして、運営会社のオリエンタルランドに330万円の損害賠償を求めた訴訟の控訴審で、東京高裁は28日、女性側の請求を棄却し、同社の逆転勝訴とする判決を言い渡した。女性は2013年2月、着ぐるみを着て接客中、客から指を折り曲げられ、捻挫した。労災申請をしようと上司に相談したが、「それぐらい我慢しなくちゃ。君は心が弱い」と言われたと主張。こうした発言の影響で心身に不調を来すようになり、職場で孤立して精神的苦痛を受けたと訴えていた。 1審・千葉地裁判決(22年3月)は、上司の発言の一部はあったことを認めたが「社会通念上、違法とまでは言えない」と退けた。一方で、オリエンタルランドは職場の人間関係を調整し、女性が孤立しないようにする義務を負っていたのに放置したとし、同社に88万円の賠償を命じていた。