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人気洋菓子店の社員、月342時間の時間外・休日労働で「精神疾患」

人気洋菓子店「パティシエ エス コヤマ」(兵庫県三田市)に勤務する30歳代の男性社員が、月342時間に及ぶ時間外・休日労働で精神疾患を発症したとして、運営会社を相手取り、未払い残業代や慰謝料など約3000万円の支払いを求めて神戸地裁に提訴したことがわかった。提訴は6月22日付。

訴状によると、男性は2003年4月、パティシエとして同社に入社。勤務は早朝から深夜に及び、休日は週1日しかなく、時間外・休日労働が342時間になる月もあった。しかし、残業代はほとんど支払われず、男性は21年4月、長時間労働が原因で「そううつ病」と診断され、1か月半の休職を余儀なくされたという。

同社は、伊丹労働基準監督署から18年1月と21年1月の2度にわたって、労働基準法違反で是正勧告された。しかし、その後も改善せず、今年1月に法人としての同社と幹部2人が同法違反容疑で書類送検された。

男性側は「残業代の未払いは入社以来続いている。運営会社は2度も是正勧告されたのに放置し、悪質だ」と主張している。

同社と幹部2人は今年7月、不起訴(起訴猶予)となっている。同社の代理人弁護士は取材に「答えられることはない」としている。

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