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6月の倒産件数 3カ月連続の増加で増勢強まる
'22.07.09
2022年6月の全国企業倒産(負債額1000万円以上)は、件数が546件(前年同月比0.9%増)、負債総額が1兆2325億8300万円(同1697.6%増)だった。件数は、4月から3カ月連続で前年同月を上回った。コロナ関連の資金繰り支援策による効果が薄れ、倒産は抑制から増勢に潮目が変わりつつある。ただ、6月は2年連続で500件台にとどまり、低水準下での底打ちの様相をみせている。
負債総額は、3カ月ぶりに前年同月を上回り、6月としては2017年の1兆5883億3900万円以来、5年ぶりに1兆円台に乗せた。これは事業再生ADRによる再生手続を目指しながら全金融機関から同意を得られず、簡易再生手続(民事再生法)を申請したマレリホールディングス(株)(埼玉県、負債1兆1330億円)が負債全体の9割(91.9%)を占めた。このほか、負債100億円以上も2件(前年同月ゼロ)発生した。ただ、同1億円未満が406件と倒産全体の74.3%を占め、小・零細規模を中心とした推移に大きな変化はない。 6月の「新型コロナウイルス」関連倒産は、200件(前年同月比44.9%増)で、3月(205件)に次ぐ2番目の高水準だった。2020年2月からの累計は3485件に達した。