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運転手と和解金4億円で合意

 運転手が時間外労働をした場合、売り上げに応じた歩合給から残業代と同額を差し引く、と定めたタクシー会社の賃金規則をめぐる訴訟で、原告の運転手らとタクシー大手の国際自動車(東京)との和解が成立した。会見した原告側によると、原告の運転手198人の未払い分の残業代などとして、会社側が総額約4億円の和解金を支払うことで合意したという。

 訴訟では最高裁が昨年3月、「残業代が支払われたとは言えない」として、残業代と通常の賃金を区別して払うように求めている労働基準法の趣旨を逸脱していると判断。規則は有効とした二審判決を破棄し、審理を東京高裁に差し戻していた。原告側によると、先月下旬までに和解が成立。すでに賃金規則も改定されたという。

 国際自動車は取材に「コメントは差し控える」(社長室)としている。

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